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題名

勝つ人の考え方 負ける人の考え方

著者

林野 宏
刊行年 2005年

著者肩書

クレディセゾン社長

著者の経歴

1942年 京都生まれ
埼玉文理大学卒業後、西武百貨店に入社
1982年、西武クレジット(現クレディセゾン)に転籍
2000年、クレディセゾン社長、現在に至る
対象読者 ・クレジットカード業界、金融業界志望者
 (クレディセゾン受験者は必読)
・高学歴でない新卒就職希望者
・弱小企業を急成長させた社長の手腕、考えを知りたい人全て
章立て 1,逆境からトップへ
2,勝つ人の考え方、負ける人の考え方
3,勝つための戦略を生み出す林野流マーケティング
4,勝ち続けるための経営哲学
5,勝ち続けるリーダーの資質と仕事
6,強い組織の条件
7,勝つことにこだわり続けた私の経営哲学
8,時代が変われば勝ち方も変わる
キーワード・タグ クレディセゾン、みずほ、クレジットカード、西武百貨店、セゾングループ、堤清二、UCカード、セゾンカード、埼玉大学
書評作成日時 2008/4/6



書評

・クレディセゾンという会社を知らなくとも、セゾンカードにお世話になっている人、永久不滅ポイントという言葉を知っている人は多いだろう。著者は、流通系クレジットカード最大手のクレディセゾンの社長で、埼玉大学を出て、西武百貨店に就職した後に、「セゾングループの冥王星」と呼ばれたクレディセゾンに転籍し、会社を急拡大させていった手法についてと、その経営哲学について語っている。

・内容の1/3は彼の体験談、次の1/3は仕事人として哲学、1/3はマネージャー・経営者としての哲学。面白いのは体験談と、仕事人としての哲学の部分。以下、新卒就職、社会人、転職希望者にとってどういう点が役に立つかという観点から紹介。

(5つのポイント)
1,埼玉大学で地理学専攻という学歴>学歴、専攻で区別されない会社を選択
 地方の国立大という、「役所勤めか教師になるのが相場」の学歴で、就職当時は大学時代の専攻により受けられる大学が狭められていた時代に、専攻で区別しない方針を掲げていた西武百貨店に就職。

2,人事部という予想外の配属>自分がいた足跡を会社に残す
 出社時のタイムカードによる時間管理の無駄に気づき、これをやめるという改革を実施する。小さな変化だったとしても、全社員に影響を及ぼすこうした変化に取り組むということは、社の多くの人から協力を得る必要がある。よって、交渉力を養い、人脈を広げることに寄与する。また、転職時に履歴書に書けるような活動にもなり得る。

3,「クレジットカード業界」への転籍>やる気のない業界で、やる気を出す
 当時のクレジットカード業界は、おおむね銀行からの出向者が「早く銀行に戻りたいな」と思いながら数年を過ごす場所であった。その転籍人事に腐らず、やる気を出し、営業人員を大量投入し、新たな顧客獲得活動(=新規カード発行)と業務プロセス改革(即与信、即発行、即使用)を行い、成功を収める。

4,残業代で稼がない、仕事で評価を高め基本給を上げる
 他の国と比べて、日本人は休みすぎ。勤務時間の長さと仕事のクオリティは比例しない。短時間で仕事を片付け、残業代ではなく、基本給を上げるように、仕事の密度を高めるべき。

5,タブーを持たず、よく遊ぶ
 よく遊ぶことにより、仕事や家庭から得られない視点、考え、発想が得られる。人生の時間の1/3は仕事に、1/3は家庭に、1/3は遊びに。